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ぶらり横アリ下車の旅  by 新参者

ぶらり横アリ下車の旅。day1。
 前の日残業で寝たのが深夜0時30分。
 疲れてるはずなのに4時起床。風呂に入って仕度してから家を出る。
 出たのはいいが、バスなんて走ってない。タクシーすら走ってない。仕方ない、歩いて稲毛駅に向かう。
 50分かかった。既に疲労困憊。どうする?  目線を上に向ける。其処には新幹線の文字が。
 幾らだ? 2000円! よし決まり。快速に乗って品川を目指す。
 途中音楽を聴きながら体力の回復に専念する。お、着いた。品川から新幹線に乗る。快適だ。
 これなら、、、「次は~新横浜」えっ、もう? あっそう一、ひと駅なのね。知らんかった。



 7時10分新横浜に到着。とりあえず一服してから横浜アリーナへ向かう。
 SSAや幕張みたいに一周してたらどうしよう? 不安が頭をよぎる。
 着いた。何時だ? 7時30分。遅かったか、、既に100人位並んでる。
「アリーナのチケットの方は階段を降りて、、、」あ、ここじゃないのね。
 階段を降りるとやっぱり並んでる。スタッフにはなしかける。
「今何人並んでるの?」
「100人ですね」少なくね?
 10時ちょい前までは200~300人位だった。が、急に人が増えてきた。気が付くとスゲー列になってる。ヤバい、今のうちにトイレ行こうっと。



 トイレ(道路の向こうの某ローソンw)から戻ると衝撃のアナウンスが入る。
「パーカーのLとXLは売り切れで~す」聞いたとたんにうちひしがれる。
 周りの人に情報を流す。すると、「あ、そうですか、もうヤフオクに出てますよ?」なんですと?
 さらにうちひしがれる。へこみすぎてあんまり覚えてない。ただ、ワシ何しに来たんじゃろ?と思ったのは覚えている。明日リベンジしたると誓っていた。
 今日隣に座るツレはまだ来ない。ボッチ参戦って淋しいんだなと改めて思う、、、あ、ねずさん発見。
 知ってる人を見つけて安心する。席を確認。B22列72番。マスターのバーチャルだと最後方だな。いよいよ開場。待ってました。寒かったんですw 
 


 中に入って席を捜す。おおっ、野球でいえばバックスクリーンだ。音を聞くには最適な場所ではなかろうか。
 間にツレを挟んで兵庫からきたお兄さんと仲良くなる。話のなかで、3階席の空いてるところが関係者席ではないかと推測する。
 双眼鏡買って来ようか? とツレが言うと、ありますよとお兄さん。トイレ行くので見てていいですよと言ってくれた。あんた神か? と思いつつ借りて見る。外人さん発見。
 トイレから戻ったお兄さんと「あの外人さん誰だろうね?」という話で盛り上がる。
 SEを入った時から聴いているがさっぱりわからない。3人で話してると客電が落ちる。

 始まった。
 みんな紙芝居に魅入る。(新たな調べに、、)えっ、いきなり新曲ですか? 
 それは、
どう反応していいか、、ピット以外は地蔵と化す。ギミチョコ~ウキウキまで一気にとばす。
 やっとあったまってきた。お、ここでドキモですか。うんうん、いいよ。へえ~紅月だ。
 今日の紅月スゲーな。やっと一体感が出てきたな。いいよお。


 よんよん、4の歌だ。みんな合いの手やってるか?
 ゆいもあに声が出てないと怒られる。
 はい、がんばります。もう何曲やったか覚えてない。次はなんだ?
 メギツネか? 紙芝居が入る。RORか。(新たな調べに、、)此処でもですかあ? 
 せっかくあったまったのに。またアリーナが地蔵と化す。次こそ、、え?

 ちがう? あ、チガウだ。
 この流れまずいな。周りを見る。やっぱり地蔵だ。こっからじゃ立て直し効くかな?
 メギツネ~I·D·Z~ヘドバンギャー~RORと畳み掛ける。we~are~?
 babymetal! し~ゆ~、
 なんだか煮え切らない。アンコールは何て言うのかな?
 客電が付く。
えっ、もう終わり? そうですか、モヤモヤしながらクロークへ向かう。しまった、4階じゃん。
 泊まる事を考えていたが、5000円出す位なら帰ったほうが良くね? ってことで。


 day1 追記。

 神バンドはISAO神かな。遠くからみてもネックが太い。スティックか? スティックなんだな?、、って位太いw
 機材の調子が悪いのか、途中で音が途切れることも。
 その代わりといってはなんだが、小神様ががんばっていた。いままでで一番ってくらい。
 リズム隊は安定感バツグンです。青神様のソロは何気にキレがあってスゲー上手い。
 当たり前だけど。みんなが待ちに待った新曲でもアタマに持ってくるとみんな凍り付く。
 なんとも流れの悪いライブでした。BOHさんのソロは言わずもがなってヤツで。さすがですw



 ぶらり横アリ下車の旅。day2 パート1
 前の日の疲れが取れないまま、起きた時間が4時20分。
 ぬう、体が重い。だが、早く行かないとパーカーが買えない。
 メタル学院をチェックする。うお、まるちゃんさんが早くもコメ入れているではないか。
 僕もコメ入れてから、急いで風呂に入って、仕度して家を飛び出る。
 またタクシーが捕まらない。え~また歩きですか? 仕方ない、歩いて稲毛駅を目指す。
 何Kmあるかなんて考えたくない。疲労困憊なまま、横アリに向かうべく切符を買って電車に乗った。
 むむっ、1本遅れたので、東京で乗り換えだな。音楽でも聴いてようっと。


 day2 パート2

 何聴こうかな? よし、レインボーにしよう。
 DOWN TO EARTH ROUGH MIXだ。曲は9曲入ってる。
 曲のタイトルは、STONEとTHE STEAMERとBLUESINGとMARSとTHE PLODとNEWYORKとONCE MORE WITH FEELINGとSPARKS DON'T MEAN A FIREとSET ME FREEだ。
 最後のSET ME FREEはやっさんのソロアルバム用のデモみたい。それぞれ、どの曲かわかるかな?
 いやあ、リッチーのギター最高です、、、ってもう着いたの?
 東京で降りて、乗り換えの為に移動して、新幹線がくるまでメタル学院をチェックする。マスターがコメを入れてくれてる。死に水はむしろ取って欲しいくらいだとぼやいてみる。


 day2 パート3
 
 東京から新幹線に乗って新横浜を目指す。
 へえ、ロスト·イン·ハリウッドのイントロって、最初はこんなんだったのね、、、「まもなく新横浜、、」やべえ、着いた。
 急いで降りて、駅を出ると、雨が降っているじゃないですか。近くのコンビニで傘を買って、横アリに向かう。着いた。時計を見ると7時30分。今日はピットなので上の列に並ぶ。300人はいるな。
 師匠はもう並んでいるんだろうかと思いながらひたすら並ぶ。キョロキョロしてみるが知ってる人は見当たらない。今日は2時間位の待ち時間だから余裕だね。でも物販に不安が残る。昨日は待ってる間にパーカーが売り切れたけど今日は大丈夫だろうか?
 また僕の前で売り切れるんじゃ? SSAの悪夢がよぎる。
 なかったら何買おう? おっと、列が動いた。物販開始だ。


 day2 パートよん

 物販が始まったが、すぐにグッズが買えるわけではないので、密閉型のヘッドフォンでレインボーを聴いたまま、物販会場に入る。
 中に今日売っている商品のパネルがあって、売り切れた場合に商品の上にSOLD OUTのステッカーを貼って分かりやすくしているが、現時点では貼ってない。
 よし、パーカーが有るんだと確信する。目線を下におろし、折り返しの先をみると、師匠の姿があった。グラサンをかけていたが、こっちをみてないようなので顔の前で手をふる。
 へ~イ師匠、、おはよ。グラサンを取った師匠が「あ、新さん、おはよう。パーカー買えるかな?」
 其処なら大丈夫でしょ。(こっちは不安だらけです、、)
「このあと、まるちゃんさんと会おうと思ってるんだけど、、」
「(なんですと~)え、ホント?」


 day2 パート5
 
 列が動いて、師匠と離れてしまった。まるちゃんさんと会うだって? それはいいことを聞いた。
 物販の後で師匠と合流出来るかな? 探すの大変そうだな。遠目に師匠がパーカーを買うのを確認する。うん、まだありそうだ。
 チケットを機械にあてて(QRコード認証)購入の列に並ぶ。いよいよ自分の番だ。
「パーカーのXXLありますか?」
「少々お待ちください」おっ、あるのか?
「申し訳ありません、XXLとXLは品切れです」
 S,M,Lじゃ着れる訳ない。じゃあいいですって言って物販会場を出る。へこむわ~と思いつつ、階段を降りようとすると、なんと師匠がいた。
「師匠、まるちゃんさんどの辺にいるかわかる?」
「ん~ちょっと待ってね」メタル学院で会話してたのね。「え~とね、列が途切れてて、トラックが止まってる所だって」
(列が途切れてて、トラックが止まってる? それって、僕が昨日並んでた所ですやん)
「あ~そこなら師匠、こっちです」僕が道案内をかってでる。
ここだと思うんですが。
「ちょっと待ってね、コメ入れるから」


 day2 パート6
 
 コメを入れた後で、師匠がブンブン手を振ってる。そうですよね、その位しないと人に会えませんもんね。
 僕は左右をチェックして、真っ黒くろすけだと言うので、それらしい人をガン見する。
 いませんねえと言って師匠の方を見ると師匠の背後に人がいる。気配を消して此処まで接近するとは何者だ?
「あの~」
「あっ、もしかしてまるちゃんさんですか?」
「そうです」どっかで聞いたな、この会話。ものすごく優しそうなイケメンガチメタラーが其処にいた。
 挨拶もそこそこに
また空耳ごっこやろうねと言って、自然とメタル話に花がさく。アヴァンタシアにジェフ·テイトとユダ様が参加するんだってさとか。10分少々だったがイイ人だと確信する。
 まるちゃんさんと別れたあとで、師匠が「チャリさんと会えたの?」って聞いてきた。
 昨日は1時間半しか居なかったようで会えなかったんですよと言うと、
「いるよ」
「え、マジですか?」
「うん、黄色いの着てるから目立つと思う」と師匠が言うなり、
「いた」
「え、ホント?」


 day2 パート7
 
 確かに向こうから黄色い物体が来る。
 黄色いのは分かるが老眼と乱視がひどい僕には顔はよくわからない。
 先に師匠と挨拶してから、この人誰? って顔をしてたので、
「チャリさん、会いたかったよ、新参者です」と挨拶すると、
「え、新さま? やった~」と言って握手をする。
 こんなおっさんでそんなに喜んでもらえるなんて、、ウルウル(ウソ泣き)
 いつの間にか側にいたゆうさんとZUNDAさんと一服しようかって事で、すぐ側のパスタ屋の喫煙所で一服する。
 すると師匠が
チャリさんに「タバコちょうだい」と言った。
 あれ、師匠確か禁煙してるんじゃ? 師匠は「いいんだよ」と言って吸いはじめた。
 が、すぐに「うわ~クラクラする」と言ってしゃがんだ。
 そりゃそうだ、いきなりキツいの吸えばそうなるって。


 day2 パート8

 一服しながら軽い雑談(この時に今更ながらゆうさんとZUNDAさんに挨拶する)とチャリさんがすっぱさんからいただいた家宝を見せてもらう。
 スゲー、これが携帯ストラップなのか? という大きさ。出来も最高だ。早速使用した人もいるらしいが。
 ここでお腹すいたね、何か食べに行こうかという話に。移動途中でNEZUさんがいるとの事だったので、みんなでNEZUさんの所へ。
 また話をすると、今度は副ヘッドが物販を終えてこちらへ向かっているとの事。(なんですと、副ヘッドもいらっしゃってると。これは是非挨拶をしないと)副ヘッドが合流する。みんなが挨拶するなかさりげなく手を出して、はじめまして、新参者ですと言うと、「あ、新さん、会いたかったよ」と言ってくれた。
 嬉しい反面、徳田新之助が浸透してきてるなと思った。副ヘッドがカッコいいシロモノを着ている。ちゃんと暴虐の狐団って入ってる。副ヘッドが困るくらい、しばらくイイナア、カッコいいなあを連発してた。終いには写真まで撮ってた。
 この面々でお茶しよっかって事で移動する。お茶してる時にそろそろ着替えとかないとまずいかなと思ってジャンバーを脱ぐ。その下はI·D·Zteeだったんだが、僕の後ろのメイトであろうカップルの女の子が、僕のteeを指差し、話をしている。いやいや、珍しくないですから。


 day2 パート9 
 
 1時間くらい話をして、そろそろ行こうかということで、フライングキツネパーカーを着て外にでる。しまった、早すぎたか? めっさ寒い。
 正面口に戻るとデロリストのかーかみさんがいた。ぬう、なんて怪しい。他の人と話をしているのを見る限りはスゴくイイ人なんだが。暴虐の狐団の3トップもグラサン好きだから、かーかみさんがトップで3人が脇を固めりゃチガウ組織になるなとひとり納得する。
 実は師匠からTM編集長の写真を見せてもらったのだが、え? 編集長? むう、これではもう編集長と呼べないではないか。という印象だったので。(編集長ごめんなさい)
 暴虐の狐団が一旦いなくなったので、ZUNDAさんと話してると、帰ってきた狐団がモッシュッシュバイト代を配りはじめた。人が群がる。結構な量だったが、10分ちょっとでハケた。
 終わった後で、日の出さん、するさんにご挨拶。楽しい。


 day2 パート10 

 ここで僕が担いでいるバッグが邪魔になってきた。クロークに預けに行って、戻ってくると
誰もいない。はぐれた。まあ、時間になったら戻ってくるでしょと思い、横アリ周辺をうろうろする。
 時間になったので、ピット組の集合場所に向かう。ゆうさん発見。靴紐を縛り、あまりを靴の中に入れて戦闘体勢を整えていた。ゆうさんの男前なとこ、見せてくださいよ。
「いやあ、足ケガしてるからね」
「じゃあ、ゆうさんにはプロレスラー用のレガースがいるなw」って会話で笑ってるとBグループが呼ばれた(Aグループも)ので、行ってらっしゃいと手を振って見送る。
 僕はCグループなのですが、なかなか呼ばれない。まだか。それから30分以上経って、ようやく呼ばれる。だが、これから顔認証が待っている。


 day2 パート11 意外と早く入れそうだな。

 顔認証通れるかな? 実は顔認証の登録写真は風邪を引いて、熱が40度ある時に撮ったモノである。自分で見ても視点が定まってない。こんな写真でよくOKが出たなと思う。
 いざ、行ってみるとあっさり(どうぞ)大丈夫か? 今の技術はスゴいね。あのQRコードに登録写真も入ってんだ。ピッってやるとあのモニターに顔が出ると。中に入って若干たじろぐ。
 なんだ? あのぎゅうぎゅう詰めは? あそこに入れられるの? ヤダな。
 するとスタッフの神の声が。「こちらへどうぞ」通してもらった先はマスターが言うところのゴジラ対策本部室? の隣(右隣)だった。人も少ない。いろんな意味で神ピットか? 背中に柵があるのでこりゃあイイと。アリーナのBエリアの最前の方々、目の前のフライングキツネパーカーを着て、ガタイのイイおっさんは僕です。


 day2 パート12
 
 SEを聴くと今日は聞き慣れた曲が掛かってる。ちょっと安心して周囲を見回す。ピットから見るとこんな感じなんだと思ってちょっとやる気を出す。いいタイミングでマスター·オブ·パペッツがかかる。歌おうと思って身構えると(らいぶだむ~)ちょっとずっこける。またですか? 宣伝ですか? 
 怪訝な顔して対策本部室を見る。すると中央にちっちゃく座る女性を発見。あの髪型、あのTシャツ、、、もしかしてMIKIKO先生ではありませんか? 
 いや、まさかね。コレオグラファーがPAに来ることなんてないもんな。別人、別人と。気を取り直してまたSEを聴く。お、パンテラのカウボーイズ·フロム·ヘルじゃん。周囲がちょいと盛り上がる。
 あなた達SSAにいたの? じゃないと
ここで盛り上がったりしないもんね。対策本部室は談笑してたのでまだだなって思ってた。


 day2 パート13

 突然周囲のスタッフが動きだす。お、いよいよ始まるのかなって思って見てると、どっからか柵を持って来て僕の横の柵に、僕の後ろへ繋げ始める。
 なんだ? ピット組入り切らないのか? 安全対策か? いろんな思いが頭をよぎる。
 繋げ終わったところでスタッフが僕のいるちっちゃいエリアに向かって叫ぶ。
「後ろに関係者席を設けますのでご協力お願いします」
 え? え~と、、きいてないなあ。(当たり前だ)
 関係者席って、、、ここピットだよ? 大丈夫なの? 何人来るの? そう思ってチラ見する。
 僕より若干年下であろう女性が2人おずおずと入ってくる。2人だけですやん。
 僕は(
え~と、どちらのお母さん?)自慢じゃないが僕は3姫の親の顔を知らない。其処じゃ僕がいるせいで何も見えないんじゃないですか? ライブ前になんか申し訳ない気持ちになった。隣のおじさんはどんなモノか見てやろうじゃないか的な構えでステージを見てる。


 day2  パート14

 後ろに関係者用のピットが出来たおかげで、周りにスタッフが張り付いてしまった。でもそんなの関係ねえ。こっちはウズウズしとるんじゃい。
 僕は対策本部室を凝視する。今日もヨロシク的な感じで挨拶してる。始まるな。
 向きを直すと客電が落ちる。紙芝居が始まる。が、昨日のように(新たな調べ、、)のフレーズがない。
 お、ひさしぶりのデスかな? 手を上げる構えをとると、ホントにキター。BABYMETALDEATHだ。
 思わずお~と言ってから、ハイ、ハイと合いの手を入れる。乱視が酷いのでよく見えないが、今日の神バンド、安定感がハンパない。なんだ? 誰だ?
 ギターがスクリーンに映る。なるほど、大神様なのね。納得。


 day2 パート15

 BMDが終わると間髪入れずにギミチョコが始まる。
 昨日のようにギブミーで引っ張ったりはしない。変なアレンジされるよりはよっぽどノレる。
 チョコレート、チョコレート、ちょちょちょ×3気のせいか昨日よりまとまってんな、ピット軍団と思い、ひとり納得してると、いいねのイントロが流れる。
 この辺は昨日と同じだなといいながらも合いの手は忘れない。yo,yo,yo,yoよ~こアリ、よ~こアリ、ぷっちゃきつねあ~~っぷの後で僕だけきつねだおって言ってしまう。しまった、恥ずかしい。
 そのままブレイクダウン。曲が終わっても誰も僕を見なかったので、聞こえてなかったのだろう。この辺で前の列の3人が回りたいといいだす。こっちはこっちで、若いんだから楽しめ、と言わんばかりに目で語る。
 曲は、ん? あわだまフィーバーだ。
 この曲の時はいままで固まってなかったノリが今日決まったと言わんばかりにピットのみんなは踊りだす。あわ~あわ~のところの振り付けをみんなで踊る。3姫も笑みを浮かべる。壮観だったんだろう。こっちも楽しかった。いつぶりだろう。ライブが楽しいと思ったのは。


 day2 パート16

 この寒空に薄着で長く待たされたおかげで一向に体が暖かくならない。
 神バンドのソロが始まる。これはCMIYCの前のソロだ。が、昨日に引き続き小神様の気合いの入り様がハンパない。こっちも手拍子でガンガン煽る。大神様も全開だ。途中で嬉しそうに笑ってた。続くBOHさんも
気合いの入ったソロを聞かせてくれる。さあ、青神様はどうかな? 手拍子で煽る。おおっ、今日の神バンド皆さん気合い十分だ。
 ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、と3姫も楽しそうに入ってくる。まとまってる上にノリが最高だ。このままCMIYCに突入する。なんかものすごい一体感だ。
 最高のノリのまま、次はウキウキミッドナイトだ。ノリのいい曲が続く。合いの手もみんなでやっているので、ちょっと怖いくらいだ。だが今までにないくらいイイ。この辺でようやく体が暖まってきた。
 で、で、で? ドキドキモーニングだ。やはりノリがイイ。ふとアリーナ席の方を見るとみんなやってた。リン、リン、リンって。壮観だった。


 day2 パート"セヴンテイーン"

 ノリノリの状態のまま、2度目の神バンドのソロタイムに入った。
 なんだ? やっぱり小神様の気合いの入り様がハンパない。どうした? 懐かしい表現をすればフラッシーなプレイをバッキバキに決めてくれる。昨日より拍手と声援が多い。小神様も嬉しそうに手を振ってくれる。
 大神様もいつもより気合いの入ったソロを聞かせてくれた。大神様のイイところは、あんたスゲーよとばかりに指を差すと、差し返してくれる。両手でサムズアップするとニヤリと返してくれる。
 BOHさんは、、やっぱりすごい。いつも思うが、ソロの時くらいデイストーションをかましてやってほしい。いや、生音であれって十分スゲーんだけれどね。
 青神様はいつもとちがって、みんなの手拍子が切れないようにやってくれた。トミーアルドリッチのドラムソロにちょっとだけ似てた。でも十分にスゴかった。バンドの結束力がいつもより高いイイソロタイムだった。


 day2 パート"ホールドオン トウ エイテイーン"

 そろそろ歌の方もソロタイムかな? と思ってステージを見てると、ん? ろんどか? 悪夢の輪舞曲だ。
 この曲はノリがムズいので、いつもはバラバラなんだが、今日はスゴい。みんな合ってた。すうさんもこころなしか嬉しそうに歌ってる。ソロのところの背中合わせはなかったが、聴かせる感じが出ててイイ。曲が終わると大歓声。
 次はゆいもあかな? よんよんかな? お~っと歓声が上がる。おねだり大作戦だ。
 今日もらったバイト代どうしようか悩みながらも乗っちゃう。ノッてるうちにバイト代の事を忘れる。買って~買って~でお札が舞う。よ~し、俺も、、やめた。後で拾うの面倒だ。
 そして紙芝居が始まる。(新たな調べに、、)おっ、今日は此処で披露か、どっちだ? セイヤ、セセセセイヤ、ソイヤ、ソソソソイヤ、押忍、この辺空手っぽいな。違うカタチの和テイストか? その後の押忍の振り付けを見て、リー·リン·チェイ主演の少林寺を思い出す。昔よく真似したっけ。それにしても聴いたことあるメロディーだと思って考える。


 day2 パート"ナ、ナ、ナ、ナナインティーン"

 しまった、考えてるうちに終わっちゃった。拍手してるうちにチガウのイントロが始まる。
 今日はホントにノリがいいな。みんな。振り付けを真似して、楽しいまま終わる。
 歓声と拍手でちょっと盛り上がると聞き慣れたイントロが。き~つ~ね~、、、メギツネだ。此処で僕は、あ、もう後半なんだと認識する。そして合いの手に参加する。もう畳み掛けるなら来いって感じでヒートアップする。
 うん、やっぱり楽しいなと思って拍手してると紙芝居が始まった。I,D,Zだ。
 前の列の3人が「回ろうぜ」と周囲に聞こえるように言っている。周りに迷惑かけんなよって思いながら、こっちも身構える。ア~~~とすうさんが叫ぶと同時にまわりだした。狭いんだからと思いつつもハイタッチを交わす。楽しいね。やめられない。


 day2 パート20

 気が付いたら僕の隣でどんなモノか観てやろう的に観てたおじさんがダメジャンプで一緒に飛んでた。もう僕の周りにじっとしてる人はいない。さあ、楽しめと言わんばかりに合いの手をガンガン入れる。終わると同時に大歓声。が、かすかに白色彗星の接近を感じる。僕が
 へえ、ヘドバンギャーだと言うと(何故分かる?)という顔をして、隣のおじさんがこっちを見る。
 伝説の~黒髪を~、、始まったが隣のおじさんがまだこっちを見てる。ステージを見ろ、ステージをと思いながら合いの手を入れる。ヘドバン、ヘドバン、、のところはキレイに揃っている。画的にも最高だろう。ヘドバンギャーが終わると、隣のおじさんがまたこっちを見る。ぬう、前見ろよ、前を。


 day2 パート21

 おや、戦国WODですか。RORですな。前の列の3人がWODを企んでいるようだ。多分終盤だろう。何でも来いよって気になっていた。隣のおじさんが不安がっていたので、そっちにまで行かないようにしないと。WODが始まる。やっぱりこっちにも来るので、僕のチャージングスターという技で押し返す。軽く当たりに行っただけなんだけど。シンガロングが始まるが、ショートヴァージョンだった。
 曲が終わって大歓声が上がるも、暗いままで照明が付かない。アンコールタイムあるんだ、みんな何て言うのかな? ちょっと聞き耳を立てる。最初はバラバラだったが、だんだんベビーメタール、パン、パン、パンでまとまってくる。一瞬盛り下がるが、ここぞとばかりにデカイ声でベビーメタール、パン、パン、パンとフォームもキレイに決めてやる。こうなったら出てくるまで続けるぞ、こらあって思いながら続けた。そろそろ腕も限界でえすってタイミングで紙芝居が始まった。助かった。


 day2 パート22

 内容からもうひとつの新曲が始まる。僕らの夢~、、改めて聴くとイイ曲だ。
 よく見ると3姫がゴンドラ(なのか?)から降りてない。また上にあがって終わるのかな? と思い、上に上がったのをみてると、なんと横に動き出す。どうやら一周するようだ。みんな必死に手を振っている。
 こっちの方まで来たので、負けじと手を振ると、ゆいちゃんが気付いて手を振ってくれた。通りすぎる時にもあちゃんも見えた。
 そしてゴンドラがセット上部に着いた時に真っ暗になり、紙芝居が始まる。セカンドアルバムの発売と、来年のワールドツアーのファイナルは東京ドームでやるとの内容だった。発表のたびに歓声が上がる。終わると同時に客電が付く。


 day2 パート"デモリション"23

 客電が点いた時に、周りを見ると隣のおじさんがまたこっちを見てたので、お疲れ様でしたと声をかけると「あ、ああお疲れ様でした」と返してくれた。前の3人組にもお疲れ様でしたと声をかける。お疲れ様で~すと返してくれた。
 此処で腰が伸び切っていることに気付く。やべえ、腰が曲がんね~。みんなが帰る中、一人おじいちゃんみたいに腰を曲げる努力をする。そう簡単に治んないなとぼやいて、はっ、しまったクローク。うわあ、また4階だよといいながらクロークへ向かう。
 なんとかクロークに着くと湿気がスゴい。ですよね~といいながらバッグを受け取り、汗をふきながら着替える。降りるのも一苦労だ。ぐるっと廻って正面に来た時に狐団のみんなを待って挨拶だけして帰ろうと思っていたが、腰が限界なのでそのまま帰る。


 day2 パート24

 とりあえずローソンまで行って、一服しながら会社のパイセンに電話する。実はこのライブにピットで参戦していたのだが、現場で会った事は一度しかない。今どこ?もう横浜を離れていた。
 途中のバッタもん屋に目を引かれながらも、なんとか駅に着いて新幹線の切符を買って乗り込む。東京駅で降りて、千葉方面の快速に乗り換えた時に、結構混んでいたのでお嬢さん2人の前に立った。よく見るとベビメタグッズで着飾ってる。君たちも帰りなんだねと思いながらみてると、(何?この汗くさいおっさん)という目で見られるが、僕の手の方を見て、何かに気付いたのか
 軽く会釈してきた。何を見たのか、自分も左手の方を見ると手首に巻かれた紙テープだった。
 ああ、と思って会釈をする。最後までいい日だったなあ。